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2021.02.12

改めて知りたい足場の朝顔とその設置基準

足場には様々なものがあります。

下から組み上げる通常の足場以外にも橋梁などに用いる吊り下げ式の足場もあれば、

今回紹介する朝顔もその1つです。

今回、この朝顔について解説し、その設置基準も紹介します。

 

▶︎そもそも足場の朝顔とは?正式名称は?どんな設備

朝顔という名前から、一見通称と思われがちですが、

実は正式名称は「防護棚(朝顔)」とされています。

このように朝顔は、厚生労働省の発行する

「国土交通省の仕様書に基づいた足場等の安全対策」にも

記載があるほど浸透している足場関連の設備です。

当然製品名でも朝顔と紹介されていますから、導入する時も朝顔でオーダーが可能な設備です。

鉄網という言葉も使われますが、

このように行政書類でも、建材メーカーへのオーダーでも朝顔で十分意味が通る言葉といえます。

設備としては防護棚のことを指し、

足場や高所からの落下物が通行人に当たらないようにする足場の付属設備です。

これを設置することで、職人や関係者が資材や道具を足場から落下させてしまっても

下を歩く通行人や車両、施設などにけがや損傷を与えることを予防できます。

言い方を変えれば、こういった場所で作業をする場合、必須となるのがこの朝顔なのです。

ちなみに設置すると上から見た姿が朝顔の花びらに見えることもあるので、

自然と朝顔という名前ができたのもうなずける設備です。

 

▶︎改めて知りたい朝顔の設置基準

そんな朝顔も設置基準があります。

足場の高さと突き出す長さが設置基準となっているのが特徴です。

足場の高さは10m以上の足場を組む場合に義務付けられており、

20m以上では2段以上の設置義務がなされています。

突き出す長さは足場からの水平距離が基準です。

その基準は水平距離で2m以上、斜度も設定されており、20度以上の斜度を付ける必要があります。

つまり水平に朝顔を設置するのはNGです。

こういった基準で朝顔を適切に設置し安全確保をします。

これは建設基準法で決められており、無視した場合は違反行為になるので注意しましょう。

 

▶︎まとめ

朝顔は正式名称も朝顔であり、別名を鉄網、防護棚といいます。

通行人や下の設備などのけがや損傷を防止するために足場へ設置する設備であり、

10m以上の足場を組む場合は必須の設備になります。

そんな朝顔を適切に設置し、安全確保をすることで確実な工事が施工できますから、

建設基準法の設置基準を順守して設置するようにしましょう。

 

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