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2021.01.22

よく聞く足場・吊り足場とは?設置基準の解説と通常の足場との違い

足場は建設現場でよく目にする作業を行うための設備です。

そんな足場には様々なジャンルがあり、今回紹介する吊り足場もその一つです。

この吊り足場について通常の足場との違いを説明したうえで、その設置基準をご紹介します。

これを読めばきっと、吊り足場とはどんなものか、

どんなルールで設置しなければいけないのかが分かるのではないでしょうか。

それでは最初に吊り足場の概要と通常の足場との違いについて解説していきます。

 

▶︎吊り足場とは?通常の足場との違いは

吊り足場とは簡単に言えば上から吊って作業する場所を作った設備です。

通常の足場は、下から金属の支柱で組み上げていくのですが、

吊り足場は、それとは逆に上の構造物から吊り下げるような形で組み上げていくという違いがあります。

この足場は、通常の建物の建設現場で用いられるのではなく、

主に橋の裏側で工事をする場合や破損の点検などを行い場合に用いられるのが特徴です。

こういった場所は、下が深い谷だったり、

あるいは河川や海という場合がほとんどで、下から足場を組んでいくのは困難です。

そのため、丈夫な橋の構造を利用し、

そこを支持物にして足場を組む吊り足場にするのが効率的といえ吊り足場が用いられます。

基本的にこういった場所で利用する吊り足場ですが、建物で利用する場合もあります。

それは倉庫の天井や工場の天井と言った場所で作業をする場合です。

これらの建物は床面から高さがあるため、

通常の方法によって下から足場を組んでいくことが難しい場合が少なくありません。

そのため、橋の場合と同じように天井の構造を支持物にして吊り足場を組みます。

また、通常の足場と異なり、吊っているという構造上、作業中不安定感を覚えることも少なくありません。

 

▶︎吊り足場の気になる設置基準

こういった特徴を持つ吊り足場には当然設置基準があります。

それは吊るためのワイヤーやチェーン、作業床の幅と言ったものです。

チェーンは、

1.伸びが製造時に比べて5%を超えるもの。

2.リンクの断面積の減少が製造時の10%を超えるもの。

3.き裂があるもの。

を使用してはいけないとされています。

ワイヤーは、

1.一よりの素線の断線数が10%以上のもの。

2.直径断面の減少が7%を超えるもの。

3.キンクしているもの。

4.著しい型くずれや腐食があるもの。

を使用してはいけません。

また、つり綱、つり鋼帯などは、破損や腐食のないものを使用します。

吊り足場の作業湯についは、幅40cm以上のものを使用し、

並べて使用する場合は隙間を作らないという基準があります。

また、設置基準とはやや異なりますが、

吊り足場の上で、脚立やはしごを使用するのは厳禁とされています。

 

▶︎まとめ

吊り足場は、通常の足場と異なり上の構造物から吊り下げる形で組んでいく足場です。

そのため、通常の足場を作る場所が困難な所でも足場を組むことができるという特徴があります。

しかし、不安定感を感じやすく墜落のリスクがあることから

設置基準は吊り具や作業床に対して厳密なものが設定されています。

 

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