2023.01.27
足場の荷揚げ作業用の簡易リフト・リフターの安全対策
足場組立作業では、足場部材の荷揚げ作業が必要不可欠であり、安全に配慮しながら足場上に資材を効率的に荷揚げする必要があります。
そこで、活躍するのが足場の簡易リフト(リフター)です。
しかし、リフターを使用する際には安全に配慮しなければなりません。
この記事では足場作業で使用する簡易リフト(リフター)の安全対策について解説します。
簡易リフト(リフター)に人が乗降してはいけない
リフターは人が乗降してはいけないことが法律で定められています。
労働安全衛生法施行令第1条で簡易リフトは
・荷物の運搬のみを目的としている
・床面積1㎡以下または高さ1.2m以下である
ことを条件としています。
法律で「荷物の運搬のみ」と目的を定めていますので、人の運搬は不可能です。
あくまでも足場の荷揚げの際に荷物用として活用します。
もし、法令を守らず人が乗って事故が発生すると、指導・処罰の対象になる可能性がありますので、現場の作業員全員でルールの徹底が必要です。
簡易リフト(リフター)とエレベーターの違い
簡易リフトとエレベーターの違いは簡単にいえば荷物用か人荷用かです。
荷物を載せるか人を載せるかが異なるため、構造や安全装置にも違いがあります。
簡易リフト(リフター)
簡易リフトはガイドレールに沿って運搬器が昇降し、足場資材などの荷物を運ぶことができます。
エレベーターよりも価格を安く抑えることが可能です。
簡易リフトは労働安全衛生法施行令第1条で定義されています。
エレベーター
エレベーターの用途にはいくつかあり、人を載せる乗用エレベーター、人と物を載せる人荷共用エレベーター、病院などで使う寝台用エレベーターなどがあります。
エレベーターは建築基準法第34条で規定されています。
足場の簡易リフト(リフター)の安全対策の方法
簡易リフトを使用する場合には安全対策をしかりと行う必要があります。
具体的に以下のような安全対策を行います。
・昇降路と安全柵
・リミットスイッチの設置
・安全ステッカー
・かご落下防止装置
・定期点検
安全に関する対策をしっかりと行い、現場に周知徹底を行います。
また、定期的な点検を行い、不具合があればすぐに対応します。
足場の資材を安全に荷揚げするためにリフターを活用
足場のリフターは足場の上階へ安全に資材の荷揚げを可能にしますが、安全対策を守らなければかえって危険となり、事故につながる恐れがあります。
法令と使用上のルールを守り、安全対策を行って使用することが大切です。
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