2020.11.13
鳶職人にとっての『三種の神器』と呼ばれる資格【玉掛け】②
▶︎玉掛け作業を行うために必要な資格と取得方法
玉掛けの作業を行うためには、「玉掛け技能者』の資格を取得する必要があります。
この資格は指定の講習を修了すれば取得でき、特別な試験などもありません。
しかし、国が認める独占資格
[有資格者だけが、独占的にその仕事に従事できる国家資格]に位置づけられています!
また、玉掛けの資格区分には『使用するクレーンの制限重量が1トン以上』と
『クレーンの制限重量が1トン未満』の2種類があり、それぞれ講習内容が異なっています。
・クレーンの制限重量が1トン以上の場合
荷物の重さにかかわらず、制限重量1トン以上の大型クレーンを使って玉掛け作業を行う場合は、
『玉掛け技能講習』を受講[=資格取得]しなければならないと定められています!
また、クレーン運転者の資格のみでは玉掛け作業は出来ないため、
クレーン業務には運転と玉掛け両方の資格取得が望ましいとされているのです。
・クレーンの制限重量が1トン未満の場合
制限荷重が1トン未満のクレーンを使用した玉掛け作業の場合、
必ずしも資格が必要となるわけではありません。
しかし、技能講習に準ずる『玉掛け特別教育』を修了するのが望ましいとされています!
現場によっては、特別教育を修了していない作業員は、
クレーンの制限荷重が1トン未満の玉掛けであっても従事できない場合があります。
▶︎玉掛け技能講習・特別教育を受講する
玉掛け技能講習・特別教育は、全国各地のクレーン教習所、キャタピラー教習所、産業機械技能教習所、
建機メーカーの教習所などで定期的に実施されています!
受講資格は18歳以上で、学歴・職歴などの条件は特になく、
玉掛けの作業に従事したい人であれば誰でも受講が可能です。
教材費を含む受講料は、講習を行う教習所や受講コースによって多少異なりますが、
技能講習が2~3万円、特別教育が1万5000円~2万5000円程度となっており、
受講料に関しては助成金の支給制度が利用できる場合もあります。
すでに取得している資格の種類によっては、一部の講習が免除される場合もあるため、
事前に受講する教習所に問い合わせて確認しておくと良いですよ。
▶︎玉掛け技能講習・特別教育の講習について
各教習所が実施している玉掛け技能講習は、4~5種類のコースに分かれていることが多いです。
所有資格や実務経験の程度に応じて選択するシステムになっており、
講習時間は15~25時間[2~4日]程度です。
いずれも学科講習・実技講習を通して、作業に必要な知識と技術を学ぶことができます!
▶︎資格取得後も5年ごとの再教育でスキルアップ
さらに、資格を取得した玉掛け技能者は、
能力向上を図る再教育『玉掛け業務従事者安全衛生教育』を5年ごとに受講することが推奨されています!
クレーンなどの多様化・高度化、新しい玉掛け用具の導入など、機器・技術の進歩や時代の変化に対応し、
より安全な作業方法や玉掛けの方法について知識を深めることを目的としているのです。
▶︎クレーン運転免許も取得することでより有利になる
ここ近年、クレーン作業などに伴う死亡災害事故は減少傾向にありますが、
これらの事故の約3割が玉掛け作業に起因するといわれているのです。
まずは、技能講習や特別教育で玉掛けの知識や手順をしっかり学び、
適切に作業を遂行することでほとんどの事故は防げます!
そして、資格を取得した後も、できるだけ多くの現場を経験して実践能力を身につけるとともに、
5年ごとの再教育で自身のスキルをアップデートしていくことも重要となります。
また、玉掛け技能講習を修了すれば、
小型移動式クレーンや床上操作式クレーン免許の受講が一部免除されます!
クレーンを使用する玉掛け作業では、クレーンを操縦する側の見方も知っておく必要があるため、
玉掛けの資格を取得後は、クレーン運転の資格も検討することをおすすめします!
双方の資格を取得して業務に臨めば、より安全・確実に作業が行えることはもちろん、
建設・物流業界での活躍の場もさらに広がりますよ。
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