2023.08.18
枠組足場の組み方の手順と組み立てるときに注意すること
枠組足場は高層建築にも利用できる強度を持っており、建設現場で広く活用されています。
ここでは、枠組足場の組み方と組み立ての際の注意点をご紹介します。
枠組足場の組み方
手すり枠先行型の枠組足場の組み方の手順は一般的には次のようになります。
①ベースの組み立て
地面に敷板を並べ、敷板の上にジャッキベースを置き、調節ナットの高さを合わせます。
②1層目の組み立て
建枠をジャッキベースに差し込み、交差筋交いを取り付けます。
外側に補助手すり枠を取り付け、ジャッキベースの調節ナットで高さを合わせます。
根がらみを取り付けて、ジャッキベースを釘止めします。
直接コンクリート上にジャッキベースを設置する場合は直角方向に根がらみを設けます。
③手すり枠と布枠の設置
1層目から2層目の手すり枠を設置し、床付き布枠を取り付けます。
④妻側手すり枠の設置
1層目から2層目の妻側の手すり枠を取り付けます。
⑤2層目の組み立て
建枠を脚柱ジョイントで継ぎ足し、下の建枠に固定します。
交差筋交いを設置し、妻側の手すりを取り付けます。
⑥繰り返し
この手順を繰り返して任意の高さまで組み立てます。
最上部は補助手すり枠を設置し、妻側手すりを設置します。
組立てのときの注意点
枠組足場の高さ
枠組足場の高さは原則として45mを超えてはならないとされています。
45mを超える枠組足場を計画する場合は、壁つなぎ、筋交、布板の有無、作業荷重、部材の自重、補強方法等を十分検討のうえ、荷重計算に基づき許容支持力以下で利用します。
建枠の連結
建枠の連結はアームロック方式、回転式、ピン式があります。
回転式、ピン式のものはロックを忘れがちですので、ロックがされているかどうか確認を忘れないようにします。
作業床
作業床の幅は40cm以上、床材間の隙間は3cm以下とし、床材と建地の隙間は12cm未満とします。
墜落の危険がある場所では枠組足場の場合、手すり枠またはブレースおよび高さ15cm以上40cm以下の桟、もしくは高さ15cm以上の幅木を設置します。
メッシュシート
作業の際に物体が落下するおそれがある場合は、高さ10cm以上の幅木、メッシュシートなどを設置することとされています。
足場組立図
足場を設置する場合には足場組立図面を作成し、工事担当者は図面をもとに正確に足場を組み立てます。
足場は組み方の手順と注意点を守って設置する
枠組足場の組み方と組み立ての際の注意点について解説しました。
足場を設置する際には法律で定められたルールに従い、安全性の高い足場を設置することが求められています。
足場業者では足場の組立図を作成し、あらかじめ立てた計画に基づいて資格保有者が適切に足場の組み立てを行っています。
名古屋市の足場工事は株式会社 栄建にお任せ下さい。
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