2024.01.26
ー合板足場板とは?合板足場板の樹種の種類・厚み・規格ー
仮設足場に使用する足場板にはスチール製、アルミ製、杉材などがあり、合板で造られたタイプもあります。
ここでは、合板足場板とはどのようなものか、使用されている樹種や規定されている厚み、労働安全衛生法で定められている規格について解説します。
合板足場板とは
合板足場板は、複数の板材を接着剤で貼り合わせて厚みを持たせたものです。複数の板材を貼り合わせているため、温度の変化などで起こりやすい木製板の伸縮を抑える効果があります。
奇数枚の薄い板を木目の方向を直交させて貼り合わせ、単板構成比を60~80%にしてたわみを少なくし、木製足場板としては特に丈夫な構造に作られています。
合板足場板の樹種と厚み
合板足場板にはNZパイン合板、国産材合板、エコ合板のおもに3種類があり、厚みについても規定があります。
合板足場板の樹種
合板足場板には「NZパイン合板」「国産材合板」「エコ合板」があります。
1.NZパイン合板
ラジアータマツ(ニュージーランド産、チリ産)
2.国産材合板
カラマツまたは同等以上の強度を有する国内産の木材
3.エコ合板
ユーカリ、カラマツ、ラジアータマツまたは同等以上の強度を有する木材
合板足場板の厚み
合板足場板の厚みについては次のような規格となっています。
・NZパイン合板…25mm以上(板幅200mm以上)
・国産材合板…25mm以上(板幅200mm以上)
・エコ合板…25mm以上(板幅240mm以上)
合板足場板の規格
合板足場板の規格については労働安全衛生法第42条の規定に基づき、次のように定められています。
材料
合板足場板に使用する材料は、強度上の著しい欠点となる割れ、虫食い、節、繊維の傾斜等がないものでなければなりません。
構造
合板足場板は、表板、心板、そえ心板を接着剤で貼り合わせたものであり、かつ、次に定める事柄に適合するものでなければなりません。
1.表板については、合板足場板の長手方向とほぼ平行な繊維方向を有し、かつ、厚さが3mm以上であること
2.すべての表板と心板の厚さの合計が合板足場板の厚さの60%以上80%以下であること
3.2つ以上のそえ心板が相互に直接貼り合わされていないこと
4.表板または心板に継手があるときは、その継手がプレーンスカーフであり、かつ、次の図に示す継手部の長さが当該表板または心板の厚さの12倍以上であること
強度等
合板足場板は、定められた試験方法による試験を行い、定められた強度等を有していなければなりません。
表示
合板足場板は、見やすい箇所に次の事項が表示されているものでなければなりません。
1.製造者名
2.製造年と上期・下期の別
合板足場板は基準をクリアしたものを使用する
合板足場板は、自然素材を使用した足場材です。
樹種や生育地域が合板の特徴にも反映され、強度にも違いがあるため、厚さなどの安全基準がそれぞれ定められています。
規格についても法律で細かく規定されています。規定をクリアした足場板を使用しましょう。
名古屋市の足場工事は株式会社 栄建にお任せ下さい。
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