2022.09.23
足場のラッセルネットとは?安全ネットには設置基準がある
足場から工具や資材が下層に落下する事故を防ぐため、足場にはラッセルネット(安全ネット)の設置基準が定められています。
この記事ではラッセルネットとはどんなものか?足場に設置する際の設置基準を解説します。
ラッセルネットとは
ラッセルネットとは足場と躯体の間に設置するネットで、足場上で作業をしているときに、工具や資材が下層に落下することを防ぎます。
また、ラッセルネットは「ラッセル編みのネット」という意味で、ラッセル編みは結束部を作らず、レース状に編んでいきます。
レース状に編んでいるため、切ってもほつれにくいのが特徴です。
糸が太く、耐久性、衝撃吸収性に優れており、落下防止に適した素材である点もラッセルネットの特徴の1つです。
ラッセルネット(安全ネット)の設置基準
単体ネットの取り付け方法
単体ネットは基本的には8点指示で取り付けます。
取り付けの際には事前にどの範囲の墜落防止措置として利用するのか十分検討した上で取り付けます。
安全性を高めるために周辺の空きはできるだけ20センチ以内になるように取り付けます。
また、ネット同士を複合させる場合、それぞれの縁網を20センチ以下の間隔で強く結びます。
低層住宅工事での設置基準
低層住宅建築工事の場合、2階の建方作業を行う前に、1階から2階の梁などを利用して安全ネットを取り付け、落下防止を図る必要があります。
取り付け箇所は、2階、3階の床梁下、下屋、小屋組下部、吹き抜け、階段室等の開口部です。
足場からの墜落防止措置にはさまざまなものがある
足場からの墜落・転落による労働災害を防止するため、ご紹介した安全ネットの設置基準のほか、さまざまな墜落防止措置が労働安全衛生規則により定められています。
主な墜落防止措置として
・手すり先行工法による足場の組立て
・足場の組立てなどに従事する者の特別教育受講の義務化
・足場事業者・元請け事業主等による点検の実施
・足場の作業床に関する墜落防止措置の充実
があります。
足場からの墜落防止措置に関しては度々法律が改正され、安全のためのルールが定められており、最新のルールは平成27年7月1日より施行されています。
労働安全意識を持った足場の設置が大切
足場からの物品の落下、墜落は足場作業員だけでなく、近隣の方を事故に巻き込んでしまうおそれがあります。
ラッセルネットを始めとした足場上での安全措置や、作業手順の徹底、足場の点検などは足場で安全に作業をするために重要なものです。
足場事業者は労働安全衛生規則等の法令に基づき、安全な足場の設置を日々心掛けています。
名古屋市の足場工事は株式会社 栄建にお任せ下さい。
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