2022.05.27
足場の種類と特徴を解説!足場寸法の規格は2種類ある
足場は建築現場や工事現場ではなくてはならないものですが、足場にはいくつかの種類があり、用途によって使分けられています。
そこで、足場の種類と足場に2種類ある寸法の規格について解説します。
足場の種類
くさび緊結式足場
くさび緊結式足場は支柱に一定間隔に緊結部(くさびポケット)がついており、手すりや踏板にはくさびがついています。
緊結部に部材についているくさびをハンマーで打ち込むことで、組み立てていく足場です。
ハンマー1本で組み立てることが可能なため、組立てにかかる時間を短縮することができます。
枠組足場
枠組足場は門型の鋼管製の建枠にジャッキや筋交などの部材を組み合わせていく足場です。
強度が高く、高層建築にも対応することが可能です。
単管足場
単管足場は鉄パイプ状の単管とクランプという留め具を使って組み立てる足場です。
狭い場所にも適しており、足場の形状を比較的自由に変化させていくことも可能です。
吊り足場
吊り足場は地上から足場が組めない場所に用いる足場で、チェーンなどで上から吊り下げて使う足場です。
橋梁などで用いられます。
足場の寸法には2つの規格がある
足場には種類のほかに寸法にも2つの規格があります。
足場の寸法には「インチ規格」と「メーター規格」があり、両者は若干サイズが異なり、互いの足場を混ぜて組むことができないため注意が必要です。
インチ規格はアメリカから入ってきた枠組足場のサイズをそのまま採用したもので、最も長い基本サイズは寸法1829mmとなり、日本国内でもインチ規格が広く使われています。
一方、メーター規格はインチ規格では日本ではなじみが薄いため、日本で新たに作られた規格です。
メーター規格で最も長い寸法は1800mmです。
足場には組立基準が設けられている
足場の事故を防止するために足場の組立基準が設けられています。
基準は労働安全衛生規則によって定められており、足場を安全に組み立てる為、足場作業に従事する人を守るために細かいルールが決められています。
安衛則では2mを超える足場を組む場合の制限は以下のように定められています。
・足場の幅は40cm以上にしなければならない
・床材の隙間は3cm以下にしなければならない
・床材と建地の隙間は12cmにしなければならない
また、2m以上の足場の組立・解体・変更等の作業を行う場合のルールが定められています。
・作業内容の周知徹底を行うこと
・作業区域内への作業員以外の立ち入り禁止にすること
・悪天候時は作業を中止すること
・足場材の緊結、取り外し、受け渡し等の際には、原則幅40cm以上の作業用床を設置する、要求性能墜落制止用器具を使用する
・材料・器具・工具等の上げ下げにはつり鋼、つり袋等を使用させること
基本を押さえて安全な足場に
足場の種類や寸法の規格、組立基準について解説しました。
基本を押さえて基準を順守し、安全で安心な仮設足場を組み立てることが大切です。
名古屋市の足場工事は株式会社 栄建にお任せ下さい。
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業務内容:足場工事一式(規定)