2022.03.30
吊り足場の特徴とメリット レールを軌道とする移動式吊り足場とは
高速道路や橋梁などの工事では地面から足場を組むことが難しいため、吊り足場がよく用いられます。
ここでは、吊り足場のメリットやレールを使用して水平移動することが可能な移動式吊り足場についてご紹介します。
吊り足場とは
吊り足場とは足場板をパイプやチェーンで上から吊り下げる形の単管足場です。
通常の足場とは違い、空中で水平方向に組み上げます。
この違いにより、高所作業や通常の足場を組むことが難しい場所で重宝されています。
吊り足場が使われるのはマンションやビル以外にも、造船現場やプラント工事、橋梁工事など用途は多岐にわたります。
吊り足場は吊りチェーン、作業床、パイプ、金具などで構成されていますが、最近ではパイプ、作業床がユニット化されている吊り足場もあり、より安全でスピーディーに組み立てることができるようになっています。
吊り足場のメリット
設置範囲が広い
吊り足場のメリットの1つとして設置範囲の広さが挙げられます。
通常の足場は地面から組み上げていきますが、吊り足場は上から吊り下げる為、地面の影響を受けません。
地盤が軟弱な場合はもちろんですが、下が海の橋梁など、どこでも足場を組むことができます。
工期短縮
工期が短いこともメリットの1つです。
上に積み重ねて組み立てる足場とは違い、移動床を設置し延長作業を行うというように水平方向に組み立てる為、短い工期で広範囲にわたる作業に適しています。
安全性が高い
吊り足場は安全性の高い足場です。
設置の際には通常の足場と同様に危険を伴うこともありますが、作業中は手すりの内側で行うことがほとんどですので、安全性を確保して作業をすることができます。
移動式吊り足場
移動式吊り足場は構造物に取り付けた2本の走行レールを軌道とする足場です。
足場移動床を設置した後は、起動となるレールの延長作業のみとなり、足場工事の大幅な工期短縮が可能になります。
レールの延長作業時も、作業員は常に手すりの内側での作業となるため、施工時の安全性が高いのもメリットです。
吊り足場と通常の足場の違いを知っておきましょう
吊り足場とレールを軌道とする移動式吊り足場についてご紹介しました。
吊り足場は通常の足場とは大きく異なる特徴を持っており、様々な工事で利用されています。
作業中は安全性が高いことや地面を選ばないこと、工期が短縮できるというメリットが多い反面、足場の特性上高所での作業となるため、安全面では吊り足場の特性をよく理解してより一層の注意が必要です。
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