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2022.09.16

強風でも倒壊しない安全な足場設置のための風荷重の計算式

足場は強風でも倒壊しない安全性を確保しなければなりませんので、風で倒壊させないために風荷重を計算した上で設置する必要があります。

この記事では風荷重の計算方法や強風の後の足場の点検について解説します。

風荷重の計算式

「風荷重」は風の圧力と風が当たっている面積を掛けた数のことで、正確には

「風圧力qに受圧面積Aを乗じた値」

を指し、風荷重の計算式は

Qw=q×A

となります。

風荷重は風圧と風圧を受ける足場の形状により変わり、風荷重の計算式は以下となります。

①地上Zにおける設計風速(m/s)=基準(m/s)×台風時割増係数×地上Zにおける瞬間風速分布係数×近接高層建築物による割増係数

②地上高さZ(m)における設計用速度圧(N/㎡)=0.625×地上Zにおける設計風速(m/s)の2乗

③足場に作用する風圧力N=地上高さZ(m)における設計用速度圧(N/㎡)×足場の風力係数×作用面積(㎡)

強風や突風による足場の倒壊を防ぐためには足場がどれくらいの強度を必要とするのかを明確にするために風荷重を算出します。

風荷重を計算することで仮設足場設置中に強風が吹いても倒壊しない足場を設置することができ、仮設足場の安全性を高めることができます。

強風の後は足場の点検が必須

労働安全衛生規則では足場の組立て後の点検が義務付けられています。

具体的には
・足場事業者は作業開始前、悪天候後、足場の組立・一部解体・変更後の点検・補修

・注文者は悪天候後、足場の組立・一部解体・変更後の点検・補修

が義務付けられ、点検時における記録・保存も義務となっています。

つまり、足場の事業者・注文者共に、強風や大雨、大雪等の悪天候や中震以上の地震が発生した場合、足場の組立て・一部解体・変更の後に、足場に係る墜落防止設備及び落下防止設備の取り外しの有無等の点検をし、異常を認めたときには直ちに補修しなければなりません。

さらに、点検結果を記録し、足場を使用する作業を行う仕事が終了するまでの間、保存をすることも安衛則でルール化されています。

足場の設置は風荷重の計算が必要

足場は倒壊を防ぐため、安全に作業を行うためにも風荷重の計算が重要です。

計算式は一見難しいように見えますが、1つひとつ見ていけば理解しやすいものです。

 

風に対して足場の安全性を客観的に確認した上で設置を行うことで、建築工事を安全に進めることができます。

徹底した計画と日々の点検により、仮設足場は安全に設置されています。

 

名古屋市の足場工事は株式会社 栄建にお任せ下さい。

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