2023.02.24

足場の日常点検に必要な資格と点検表のダウンロード方法

工事現場や作業現場に設置される足場は、高所にあることが多いため、足場作業には危険が伴います。
実際に足場からの墜落・転落事故、足場の倒壊は多く発生しています。

足場を安全に利用するために足場の日常点検が義務付けられています。

この記事では足場の日常点検に必要な資格や点検に使うチェック表のダウンロード方法などを解説します。

足場の日常点検に必要な資格

足場の知識と経験を示す資格

足場の日常点検は誰でもできるわけではなく、「十分な知識・経験」を持っている人が実施します。十分な知識と経験を示すものとして、以下の資格の有資格者が挙げられます。

・足場の組立て等作業主任者能力向上教育
・労働安全衛生コンサルタント（土木・建築）
・計画作成参画者

・仮設安全監理者
・施工管理者のための足場点検実務者

足場の日常点検は第三者が行う

足場の日常点検をする人はその足場の組立て等に関わっていない第三者が行う必要があります。
第三者の視点で足場を厳しく点検することで、足場の安全性を保つ効果があります。

足場点検表のダウンロード方法

足場点検表はどこに公開されているのでしょうか。

足場点検表は厚生労働省のホームページからダウンロードが可能です。
「足場自主点検表」という題名のチェック表がありますのでダウンロードして利用することができます。

足場はくさび式足場、枠組み足場、単管足場など種類により点検事項が異なりますので、ダウンロードした「足場自主点検表」を必要に応じて変更して日常点検に利用することになります。

作業前点検のポイント

作業前点検は、毎日の作業前、朝礼やKY（危険予知）活動が終わったあとに行われることが多くあります。
できれば朝礼後だけでなく、昼休憩後にも行うのが望ましいです。

点検のポイントとしては

・作業床、手すり、中さん、筋交い、幅木、ネット、壁つなぎ、根がらみなどの部材が取り外されていないか、緩んでいないか、損傷はないか
・脚部の沈下や横滑りはないか

・作業床に材料や工具が放置されていないか
・風に飛ばされやすいものはないか

などについて確認し、異常があればただちに報告・修繕します。

足場の安全のため日常点検は必須項目

足場上で安全に作業を行うためには、日常点検は必須となります。
法令に基づき、定められたタイミングに定められた人が点検を行う必要があります。

職場では現場の職長だけでなく、足場の点検ができる有資格者の確保や従業員の教育、資格取得のサポート体制の強化が必要になります。

 

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