2024.02.23
ー足場の作業手順書の作り方と分かりやすい手順書のポイントー
足場の職長は、仮設足場の組立て・解体の現場で作業員が安全で効率よく作業を完了できるよう、管理しなければなりません。
そこで必要なのが足場の作業手順書です。
ここでは、足場の作業手順書の作り方やわりやすい手順書作成のポイントをご紹介します。
足場の作業手順書を作る目的
足場組立ての現場には複数の作業員がおり、それぞれ経験も異なります。
ベテランから新人まで、すべての作業員が作業内容を把握し、同じ品質の仕事ができるようにするために、手順書は欠かせません。
また、足場を設置する建築物の特性や、危険度、注意すべき点を事前に手順書に盛り込んでおけば、事故やトラブルを防ぐことができます。
このように、手順書があることで、作業員全員が作業の内容や流れを把握して足場の組立てができるようになります。
足場の手順書の作り方
足場手順書の作り方は足場の組立て作業と足場の解体作業に分け、それぞれ工程を細分化して作成します。
足場の組立て作業・解体作業でそれぞれ工程を記載する
足場の組立て・解体で、それぞれ次のような工程に分けます。
【足場の組立て】
1.作業準備
2.資材搬入・荷下ろし等
3.親綱設置
4.第1層と第2層の組立て
5.第3層以降の組立て
6.最上層の組立て
【足場の解体】
1.最上層の解体
2.最上層以降から第1層までの解体
3.資材の搬出
4.片付け
工程ごとに準備作業と本作業に分ける
上で分けた工程をさらに「準備作業」と「本作業」に分け、作業方法を記載します。
例えば、上の足場の組立ての「2.資材搬入・荷下ろし等」は
【準備作業】
1.搬入場所の点検
2.資材置き場の確保・整理整頓
3.使用工具の点検
4.作業区域・危険場所の確認
【本作業】
1.部材の荷下ろし
2.部材の搬入
3.不良部材の確認
というように記載し、さらに誰が行うのか、危険な点、注意点についても具体的に記載します。
わかりやすい手順書の作り方のコツ
手順書は誰が見てもわかりやすくなければなりません。
わかりやすい足場の手順書の作り方は、次のようなポイントを押さえておきます。
誰にでもわかりやすいことばで書く
手順書は新人にもわかるように書くことが大切です。
誰にでもわかることばで記載し、わかりにくい専門用語には注釈をつけるなどの工夫が必要です。
画像やイラストを使用する
文字だけの情報ではわかりにくいこともありますので、画像やイラストを使用して伝わりやすい手順書を作ります。
一般社団法人中小建設業特別教育協会のホームページに「危険予知訓練(KYT)無料イラストシート集」が掲載されていますので、活用するのもおすすめです。
ミスが起こりやすい工程や危険な箇所は理由も記載する
ミスや事故が起こりやすい工程は、なぜ安全措置を取るのかの理由も記載しておくと伝わりやすくなります。
過去の事故の事例を記載することもミス防止に役立ちます。
足場の作業手順書は安全のために必要なもの
足場の作業手順書の作り方をご紹介しました。
足場の作業手順書は、安全に足場を設置するために必要なものです。
わかりやすく作成し、いつでも全員が見ることができる場所に保管しておくことが大切です。
名古屋市の足場工事は株式会社 栄建にお任せ下さい。
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