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2023.11.17

ー足場の筋交い(ブレス)の役割とは!?種類・設置方法ー

筋交いは足場の補強の目的で柱と柱の間に斜めに入れる部材です。
筋交いを入れることで足場の倒壊による事故や足場の変形、ねじれを防ぐ効果が期待できます。

また、足場の筋交いには使用する場所により3つの種類があります。

ここでは、足場の筋交いの役割、種類、設置方法と設置基準について解説します。

 

足場の筋交いとは

足場の筋交いは柱と柱の間に斜めに渡して足場を補強する部材です。

 

足場の支柱と手すり、布板などで長方形を作る場合、接合部に十分な強度がないと、地震や防風などの水平力を受けたときに平行四辺形に変形し、足場が倒れてしまいます。

そのため、支柱と支柱の間に対角線上に筋交いを入れて変形を防止します。

 

 

足場の筋交いの種類

単管足場では、足場の筋交いは設置する場所により次の3つの種類があります。

 

 

桁行筋交い(大筋交い)

桁行筋交いは、足場の側面に配置する筋交いです。

足場の外面に垂直方向15m以下、水平方向16.5m以下の設置間隔ごとに交さ2方向に設けます。

 

 

はり間筋交い

はり間筋交いは正面に配置する筋交いです。

 

 

水平筋交い

水平筋交いは、水平の向きに側面で配置する筋交いです。
大型で組み立てが比較的簡単なくさび式足場の場合は、桁行筋交いを使用するのが一般的です。

 

 

筋交いの設置方法

足場の筋交いの設置方法は次の通りです。

 

①足場の外側構面に1箇所設置する

②支柱最下部から支柱最上部のくさび受けまで設置する

③水平に対しおおむね45度の角度で全層全スパンにわたって設置する

④各構面ごとに交互に向きを変えて設置する

⑤一側足場を除き、X種のくさび式足場用先行手すりを設置する

 

筋交いは斜めに設置しないと十分な効果を発揮しませんので、きれいな八の字で設置しているか工程ごとにチェックする必要があります。

 

全層全スパンとは、足場を外側から見たときにすべての列と行に1本以上の筋交いが設置された状態です。
単管足場では8層8スパン以下ごとに、くさび式足場の場合は6層6スパン以下ごとに設置する必要があります。

 

また、大筋交いの設置に関しては、安衛則第570条に「筋交いで補強すること」との記載があり、高さについて言及されていないため、高さに関係なく設置が必要となります。

 

 

足場の安全のために必要な筋交い

足場の筋交いは足場上で安全に作業するために欠かせないものです。

筋交いの設置には基準が設けられており、設置の際は定められた品質・種類の部材を基準に沿って設置する必要があります。

 

筋交いの設置の際は部材の経年劣化などを確認しながら正しい方法で利用することが大切です。

 

 

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