2023.05.26
建設現場の高所作業の種類と足場など高所作業に関する安全講習
建設現場では足場上の作業をはじめとした高所作業が多く存在します。
高所作業は墜落・転落などの労働災害が起こりやすいため、労働基準法の定めた安全対策を行う必要があります。
この記事では、高所作業に該当する作業の種類をご紹介します。
高所作業の種類
基本的に高さ2メートル以上の作業は高所作業に該当します。
主な高所作業の種類は以下の4つの作業です。
足場の設置・解体・足場上での作業
建設工事や外壁工事では足場の設置が不可欠です。
足場は作業内容に応じて枠組足場、くさび式足場、単管足場などを使い分けます。
足場上での作業だけでなく、足場の組立てや解体作業も高所作業となります。
天井内の点検業務
電気設備や空調の配管は天井内に埋め込んであるケースが多く、設備を点検、補修する際には天井内に作業員が入る必要があります。
その際に発生する足場作業は高所作業に該当します。
ビルの窓清掃
ゴンドラを使って行うビルの窓清掃は高所作業に含まれます。
屋外設備の保守点検
鉄橋、電波塔、風力発電などの屋外設備には高所で作業しなければならないものが多くあります。
これらの点検、補修作業は高所作業にあたります。
高所作業に必要な安全講習
高所作業では正しい知識を持った作業が求められるため、安全のための講習が設けられています。
フルハーネス特別教育
一定の条件で高所作業に従事する場合、フルハーネス型の墜落制止用器具の着用が義務付けられています。
フルハーネス特別教育はフルハーネス型墜落制止用器具の正しい使用方法に関する安全教育です。
ロープ高所作業特別教育
ロープ高所作業特別教育は、足場が使えない現場でロープを使って高所作業を行う際に必要な知識を学ぶための講習です。
高所作業車運転特別教育
高所作業車とは作業床が上昇・下降する、動力を使って自走できる機械のことです。
作業床の高さが10m未満の高所作業車を操作する場合、高所作業車運転特別教育の修了が義務付けられています。
高所作業車運転技能講習
作業床の高さが10m以上の高所作業車を操作する際に必要な講習です。
高所作業は法令に従い安全に作業する
足場作業をはじめとした高所作業は、墜落・転落事故など、労働災害が発生しやすい作業です。
作業員の墜落だけでなく、資材の落下により通行人に被害を与えてしまう可能性もあるため十分な注意が必要です。
この作業に従事する作業員は、法令で定められたルールに従い、十分な安全対策のもと作業を行うことが求められています。
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